事実と感情は別もの
人はつらい出来事や人間関係の行き違いに直面すると、
事実と感情をごちゃ混ぜにしてしまうことがあります。
たとえば、約束の時間に相手が現れず連絡もとれなかったとき。
「私が何かしてしまったのでは?」
「嫌われているのかもしれない」
こんなふうに、事実以上に不安や悲しみを膨らませてしまうこと、ありませんか?
でも、冷静に考えると、わかっているのは「相手が来なかった」という事実だけ。
その理由は、忘れていたのか、時間を間違えたのか、
確認しなければわからないことばかりです。
例えるなら、それは、暗い部屋の中で影だけを見て
「大きな怪物だ!」と怯えるようなもの。
影が何なのかを確認する前に、不安が先走ってしまう。
でも実際にライトをつけてみたら、それはただの椅子とコートだった(笑)
――そんなこと、ありませんか?
自分の感情で作り上げた「負の想像の世界」に飛び込む前に、
深呼吸してほしいと思います。
そして、事実と感情を分けて紙に書き出し、
感情を切り離して事実だけを眺めてみる。
わからないことは、相手に尋ねる!
そうすることで解決策が見えてくるはずです。
人はわからないことに不安を感じがちですが、事実が明らかになれば、
どう動けばいいかが見えてきます。
不必要な心配を抱えず、軽やかに次の一歩を踏み出せるのです。
心が揺れるときこそ、事実と感情を整理する習慣を身につける。
それだけで、人生がずっとずっと楽になるはずですよ。